H22夏・きーさんの「北海道・東日本パスの旅」
  第6日目 8月6日(金)           青森~五能線~秋田~山形~仙台
  函館には3時前に着きます。函館で30分ほど停車して、牽引機関車がジーゼルカーから電気機関車に変わります。函館で目を覚ましました。そこからはうつらうつら津軽海峡トンネルを通過したのがわかりませんでした。午前5時10分を過ぎたところです 。陸奥湾に太陽が昇りました。いつの間にか北海道とお別れして青森に戻ってきていました。陸奥湾に昇った8月6日の太陽。今日もかなり暑い日になりそうです。 
ドリームカーにはミニロビーが付いています。夜明けの写真でも撮ろうかと移動したところ若い男性の先客が居たので、挨拶をして座らせてもらう。彼は眠れなくてと人懐こく話しかけて来た。秋田から「北海道&東日本パス」を使って旅行してきた帰りだと言う。
 聞いたわけではないのですが、奥さんから3万円もらって行ってきたとの事。1万円は汽車賃。帰って仕事を探さなければと言っていた。彼もよほど列車の旅が好きななんでしょう。 乗りたかった「急行はまなす」のドリームカーにも乗る事が出来ました。北海道中四日の旅つつがなく終わりました。切符の使用期間が5日から7日に変わったため帯広の行程を追加して行ってきました。でも、「はまなす」に次回はあるのでしょうか。新幹線が青森まで今年12月に延伸されます。使用されている車両はかなり疲弊しているようにも見えます。私にとってはこう言う列車に乗れる事が嬉しいのですがJRさんは何と結論を出すのでしょうか願わくば「はまなす」をずっと続けて欲しい。北海道は体力の続く限り行ってみたいと思います。  
  青森駅に5:39定刻に着いたようです。これから乗り継ぐ列車は8:00丁度発の奥羽本線経由五能線の「快速しらかみ2号」です。2時間半ほど時間があります。青森の朝市で朝食 摂る予定にしてありますので駅前のビルの地下1Fの新鮮市場に行きました。すでに営業している店もありましたが、開店準備に追われている店もありました。ここで最後のお土産買いです。ここからは列車に乗って行くだけですから、多少荷物になっても良いでしょうと言うことで。市場の中に定食や、丼物や、寿司や、レストランなどがあります。定食やで私はなかおち定食妻は海鮮丼を朝からがっちり食べました。ここの店の女将か、ぶすっとして怖い顔をしていました。だったら別の店に行けばと思われますが怖くていけません。青森の女性はみんなこんな怖い顔をしているわけではないと思います。でも、愛想は良い方が私は好きです。   
 時間はまだまだあります。ベイブリッジの下に来てみました。橋の上を渡った事はあるのですが下から眺めたのは初めてです。 ここの付近一帯が公園整備されています。青函緑地には、太平洋戦争で全滅した青函連絡船の悲劇の歴史を後世に伝えるために、2005年戦後60年目を迎えたのを機に建立された青函連絡船戦災の碑がありました。
メモリアルシップ「八甲田丸」です。1988年3月13日、青森発函館行きの最終便として運行された八甲田丸は「メモリアルシップ八甲田丸」して青森港に係留され、博物館として青函連絡船の歴史を伝えています。青森駅からの引き込み線の一部も保存されていて往時をしのぶ事が出来ます。  
 
     
  青森駅の売店で昼食の弁当を買って勇んで5番ホームへ。五能線を走る「リゾートしらかみ」を待ちます。 なかなか「しらかみ」に乗る機会がありませんので今回は又とない機会になりました。は天気も快晴、こんな日は2度とない絶好日です。お岩木山もこの通りです。
「リゾートしらかみ」は3編成あります。白神山地に生息するクマゲラと五能線沿線の夕日をイメージした「くまげら編成」、白神山地のブナ林をイメージした「橅編成」、十二湖の青地をイメージした「青地編成」。私たちが乗ったしらかみ2号は「くまげら編成」です。  
  五所川原を過ぎて、先頭車両で津軽三味線の生演奏がありました。JRも粋なサービスをやりますねー。     
    天気も良いし日本海の景色も最高です。 この車両は長距時間の旅行を楽しんでもらえるように椅子はゆったりとして、リクライニング、窓は広く大きくとってあります。展望ロビーも付いていて窓に向けて置かれたソファーは写真を撮るには絶好席。乗車当初から座った数人の中国人観光客に海岸線通過中ずーっと占拠されて自分は恩恵に与りませんでした。  
  深浦で「リゾートしらかみ1号」と 待ち合わせになりました。青と白ですっきりとした感じの「青地編成」です。   

  お昼の弁当は青森駅買ってきました。私は「海峡弁当」妻は「鶏照焼」弁当です。  
東能代で高校生が乗り込んできて「もろこし」ならず「茶ろこし」と能代の観光パンフが入ったビニール袋を配って行きました。パンフは「でらっとのしろの大百科」です。「でらっと」とは秋田弁で「まるごと」と言うらしいです。脇に小さい字で説明がありました。美しい五能線の初めての旅も終わりました。日本海の絶景を心行くまで堪能する事が出来ました。お天気の神様に感謝します。 
13:24 「リゾートしらかみ」は秋田駅に到着。秋田からは盛岡経由で仙台に帰る予定でしたが、時刻表をよく見ると山形経由の方が早く仙台に着きます。新庄、山形と奥羽本線を南下して、山形から仙山線で仙台に戻ることにしました。   秋田駅で1時間一寸の待ち時間が出来ました。駅のホームはものすごく暑いです。皆さん、うちわをパタパタさせています。で、私は「のどごし 生」で涼をとりました 妻は又アイスです  
  14:32秋田発新庄行きに乗車しました。大曲までは新幹線が並行して走っています。左が秋田新幹線でこの車両が乗っているのが奥羽本線と言う事になるのでしょう。
17:07 新庄駅着。14分の待ち合わせで17:21の山形行きに乗換え。山形には18:28に到着。17分の待ち合わせで18:45発の 仙山線仙台行きに乗車。   
 
いよいよファイナルです。仙台駅には20:05に着きました。20:16常磐線の列車で長町まで。これがおまけの最終路線です。長町には20:21に着きましたこれでH22夏・きーさんの「北海道&東日本パス」の旅は完了です。 
 
  8月1日から6日までの6日間、真夏の北海道に行ってきました。北海道も連日30℃。暑い毎日でした。そして2ケ月経って秋風が涼しく、あの暑い夏を愛おしく思うようになってきて、ようやく旅行記をまとめ終えました。帰ってきた当時はあれもこれもと気温の暑さよりも熱く燃えていたような気がしますが、仕上げて見ると秋風にすっかり冷まされた感じがします。昔から、「鉄は熱いうちにうて」と言われますが旅行記も感動が冷めないうちにまとめればまた違うものになったかも知れません。
その事はさておき、「北海道&東日本パス」の発売が発表されませんでした。発表は確か6月中旬でした。ちょっとスケールアップして登場した時はびっくりしました。前回までは1日当たり2000円でしたが、今回は1500円です。これで普通、快速は乗り放題なのですからたまりません。有効期間5日間のつもりで宿を予約して置きましたので、7日間になったからと言ってコースの変更はせず、予定に一泊追加だけしました。
ここ何年か、毎年のように北海道に出掛けていますが、北海道は見処いっぱいです。来年は知床に行ってみようかなんて、思っている凝り性のないシニアなのです。子供たちから、もっと良い旅をしたらなんて言われてしまいましたが、判ってもらえないかも知れませんが、これって結構良い旅なのです。さて、これからも鈍行列車乗り継ぎの旅を続けようと時刻表探索の開始です。(完)
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